数学界で60年以上ものあいだ解かれなかった超難問が、64年目にして英国ブリストル大学のAndrew Booker氏によって解かれました。
問題の内容・解(答え)と共に、問題解明に利用された『惑星コンピューター』についてご紹介します。
超難問の内容
「k = x3+ y3+ z3 (kは1から100までの自然数)を満たす整数 x・y・z の組み合わせはなんでしょう?」
というものです。
上記の問題で、kが33と42の場合だけ2019年になった時点でも解が見つかっていませんでしたが、2019年に2つとも英国ブリストル大学のAndrew Booker氏によって解かれました。
解
42 =
(-8京538兆7388億1207万5974)3
+(8京435兆7581億4581万7515)3
+(1京2602兆1232億9733万5631)3
となります。
凄い数ですね(´Д`)
どうやって解いたの?
ここが一番重要です。
あまり意味の無い事をやっているように見えますが、難問を解くという過程には、様々な発見があるものです。
今回の問題では、解が1京(10,000,000,000,000,000)を超えるとてつもない数字の3乗という計算なので、途方もない計算時間が必要だと考えられていました。
しかし、『惑星コンピューター』と呼ばれるスーパーコンピューターより処理能力が優れたコンピューターによって解決されました。
惑星コンピューターとは?
惑星コンピューターとは、世界中の未使用のコンピューターで並列処理するコンピューターの事です。
家庭用PCの余った処理能力を寄付してもらい、全世界にあるコンピューターで計算を行うことが出来ます。
1台だと114年かかる計算でしたが、今回の計算では50万台のコンピューターを利用し、2日で解が求められました。
惑星コンピューターがもたらすもの
現在少しあいまいな気象関係のデータがより正確に取れる事が期待されます。
例えば、台風の進路予想等の精度が上がる可能性があるのです。
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