PSAで初めてトレカを鑑定する方に向けた『PSA鑑定に初めて申請する方法』完全マニュアルをまとめました。
申請の手順や流れをはじめ、カードの準備や梱包、発送作業など、自分が初めて申請した時に分かりずらかったポイントの解説や、実際にかかった鑑定料・手数料・送料などの費用の合計もまとめています。
全体の流れ
前準備
申し込みの前に、日程と必要な物の確認,準備を行いましょう。
▼日程確認▼
申請可能な日程(受付期間)はこちらの公式ページにて確認できます。
上記の受付期間中に、鑑定するカードと申込書を合わせて送付する必要があります(期間中必着)。
受付期間が撤廃され、いつでも申請可能となりました(2023年8月)。
※一人毎月300枚まで
▼申請に必要なもの▼
・鑑定するカード
・両面透明なスリーブ(模様や絵柄はNG)
・専用スリーブ(カードセイバー1/Card Saver 1)
・申込書(公式HPよりダウンロード)
・ラベルシール
・カードを保護するためのカードより大きいサイズの段ボール紙(最低2枚)
・輪ゴム
・カードと申込書を入れて発送する箱(段ボール)
・プチプチ等の梱包材
・ガムテープ
基本的にはほとんどのものが100円ショップ等ですぐに入手できますが、専用スリーブだけは入手までに少し時間がかかる場合があるため、事前に購入しておきましょう(申請するカード1枚に対して1枚必要)。
専用スリーブ「カードセイバー1/Card Saver 1スリーブ」は、カードショップ等での店舗販売の他、Amazonでも購入可能です。
⇒Card Saver 1(Amazon)
※50枚入り
メルカリ等のフリマアプリで出品されているものもありますが、価格的にも質的にもAmazonでの購入が無難かと思います。近くに販売店舗がある場合は店舗での購入でも良いですね。
Amazonを利用する場合は、13×38mm(推奨サイズ)のラベルシールも併せて購入しておくと、後で探す手間が省けます。
カード選定と梱包
次に、申請するカードの選定と梱包を行います。
個別のカードの選定を行う前に、PSAでは鑑定可能なカード、不可能なカードがありますので、以下カードリストでまず確認しておきましょう。
上記カードリストで確認後、鑑定可能なカードを選定していきましょう。
PSA鑑定をする場合、カードの状態でランク付けがされるため、申請するカードは状態が良いものを選ぶ方が良いです。また状態の他に、印刷のズレ等の初期エラー的な部分もマイナスポイントとなるのでご注意ください。
鑑定なので、真贋判定(本物/偽物)もしてもらえます。
また、鑑定後はカードが劣化しない特殊なケースに入れてもらえるため、現状の状態を維持していきたい思い入れがあるカードを申請するというのもありだと思います。
鑑定にだすカード選定が終わりましたら、申請に必要な梱包を行っていきましょう。
▼カードの梱包方法▼
①カードを両面透明なスリーブに入れる(絵柄があるスリーブはNG)
※ここのスリーブはできれば新品な綺麗なものの方が印象が良いです
②透明なスリーブに入れたカードを、PSA正規の専用スリーブ(Card Saver 1)に入れる
③ラベルシールを作成して貼り付ける(こちらは申込書作成後に実施した方が効率が良いです)
申込書作成
続いて、鑑定申し込みに必要な申込書の作成を行います。
▼申込書作成手順▼
①申込書と記入例をPSA Japan公式HPからダウンロード
②申込書を印刷
ダウンロードした申込書の印刷を行います。
2ページ目以降に付いている評価条項などのページは印刷不要です。
プリンターが自宅に無い場合でも、コンビニ等で印刷(ネットプリント)が可能です。
申込書はカラー、白黒どちらでもOKです。
印刷時に「申込番号」が消える現象があるのですが、もし消えても、パソコンやスマホで表示されているのであれば、その申込番号を印刷した申込書に手書きすればOKです。
申込書のpdfファイルを開くたびに表示される申込番号は変わりますが、どれを使用してもよく、大事なのは印刷して提出する申込書に記載されている申込番号とカードに貼り付けるラベルに記載されている申込番号が一致している事です。
また、ダウンロードした申込書は書き込み可能なPDFファイルとなっているため、パソコンで直接書き込みが行えます。
なので、パソコンで入力してから印刷する場合は、次の「③記入例に従いながら申込書に必要事項を入力」を行ってから印刷してください。
ただし直接PDFファイルに入力する際、環境により全角文字が表示されない等の不具合が発生する事もあるため注意が必要です。
③記入例に従いながら申込書に必要事項を入力
以下、赤枠箇所に記入が必要です。
※PSA Japan 公式リンクより転載
【注意点・補足】
レギュラー(5万以下)やXP(5万~25万以下)などのサービスレベルが異なるカードを申請する場合は、申込書はサービスレベルで分けて作成する必要があります。例えばレギュラーとXPのカードを申請する場合、申込書は2枚必要になります。
各料金、手数料は公式HPや申込書にも必要な金額が記載されているので、それを参考に入力しましょう。
「カード発行年」は『(カード名) 発行日』や『(カード名) 誕生日』等でググると出てきます。
「カード番号」は『(カード名) カード番号』等でググると出てきます。分からなければ入力不要です。
「特殊性」にはカードレアリティ等を記入しますが、分からなければ入力不要です。
「クオリファイヤ」とは欠点の表示の事で、評価点とは別にアルファベットで数字の横に表示されます。状態が綺麗なカードであれば申込書にチェックを付けても付けなくても結果は変わりません。状態が悪いものだとチェックを付けていないとアルファベットが評価点の横に表示される場合があります。評価点にアルファベットを表示させたくない方は全てチェックをしておいた方がいいです。
「申告価格」はメルカリやヤフオクでカードの取引価格・相場をざっと確認して記入すればOKです。私は基本的にPSA10を狙えるものしか鑑定依頼を出さないので、PSA10の取引相場を記入しています。
「署名」横の日付は署名した日を記入します。
ラベル作成
前項「申込書作成」で作成した申込書の番号から、鑑定に出すカード(スリーブ)に貼り付ける「ラベルシール」を作成します。
ラベルシールは100円ショップ等で購入できます。
ラベルシールのサイズは13mm×38mm推奨。推奨サイズが見つからない場合は近いサイズのものでOKです。
ラベルシールは以下のようなルールで番号をつけ、専用のスリーブに貼り付けます。
Sub #申込番号(申込書に表示の番号)
Line #申込書の何行目に記載したか
例えば、申込書番号が「1234567」の場合、
申込書のカード一覧の2番目に記載したカードのラベルには
Sub #1234567
Line #2
と記入することになります。
また、同じカードが複数枚ある場合、例えば申込書の6行目に記載したカードが2枚ある場合、
Sub #1234567
Line #6/1
Sub #1234567
Line #6/2
というように”/”を付けて、その後の数字でカードを分けることになります。
ラベルシールはカードタイトルや人物キャラクターの顔にかからないように貼り付けます。
梱包・発送準備
続いて梱包作業を行います。
ラベルシール貼り付けまで完了したカードを、申込書に記入した順番通りに並べて、カードより少し大きいサイズの段ボールの厚紙ではさみます。
カード梱包時にテープの利用はNGです。輪ゴムできつくなりすぎないようにとめましょう。
また、カードが6枚以上になる場合は、段ボールと輪ゴムで固定するのではなく、プチプチ(緩衝材)等でまとめて巻いて箱に入れましょう。
緩衝材を利用してカードが傷つかないように、段ボールに入れます。段ボールの種類は一般的な強度があれば何でも大丈夫です。
カードが曲がったり、取り出しにくくなったりするので、かなりきつく詰め込むのはやめましょう。
申込書も忘れずに同梱します。ここで申込書の内容に記入漏れが無いか、もう一度確認しておきましょう。
また、上図ではクリアファイルに入れていますが、申込書の状態まで過度に神経質にならなくても大丈夫です。
発送
以下の宛先に梱包完了したものを送付します。
〒103-0027
東京都中央区日本橋2-1-3
アーバンネット日本橋二丁目ビル
エキスパートオフィス東京10階
PSA 様電話番号:03-4405-5847
メールアドレス:psajapaninfo@collectors.com※2022年4月時点
(PSA日本 公式HPより)
直接、PSA日本支社に持っていく事も可能ですが、原則、上記宛先に送付するというかたちになっています。
また、前項「前準備」にて確認した受付期間内に到着するように送付しなければなりません。期間外に送付先に着いてしまうと、期間より早くても遅くても着払いで返送というかたちになってしまいますので注意しましょう。
発送方法は基本的に指定の宛先に受付期間内に届けば、どのような発送方法でもOKです。例えば追跡・補償がない普通郵便や、専用の箱を利用する宅急便コンパクトでも対応してもらえます。
ただし、そのような発送方法を利用した場合、到着日時指定ができず期間内に届かなかったり、あまり鑑定結果が良くなかったという噂や、大切な価値のあるカードを送るという点もあるため、発送方法はゆうパックが無難だと思います。
また、ゆうパックはスマホ割アプリを利用すると、安く簡単に発送できますので、気になる方はこちらの「スマホ割アプリでの発送」記事もご確認ください。
ちなみにスマホ割アプリを利用した発送では、60サイズを東京都から発送する場合、送料は630円となりました(2022年4月時点)。
送付先にカードが到着してしばらくすると、申込書に記載したメールアドレス宛に到着・引き渡し予定日の連絡が来ます。
料金・かかった費用
鑑定が完了したタイミングで登録したメールアドレス宛に請求書が送付されます(約6か月後)。
PayPalでの支払いとなるため、事前にアカウントを作成しておきましょう。
支払いが完了すると、鑑定終了したカードを発送してもらえます。
かかる費用一覧
①スリーブ代
②梱包等で利用する備品代
③申請時の送料
④PSA鑑定料金
サービス | 申告価格(円)/1枚 | 鑑定料金 |
レギュラー | 1~50,000 | 3,300円 |
XP | 50,001~250,000 | 6,600円 |
スーパーXP | 250,001~1,000,000 | 27,500円 |
プレミアム | 1,000,001~2,500,000 | 110,000円 |
スーパープレミアム | 2,500,001~5,000,000 | 220,000円 |
プレミアムプラス | 5,000,001~10,000,000 | 330,000円 |
プレミアムエリート | 10,000,000超 | 550,000円 |
バルク※ | 1~50,000 | 1,210円 |
※100~150枚をまとめて鑑定依頼するバルクサービスは休止中(2022年4月時点)
⇒なお、バルクサービスは再開の目途が立たないため、今後行う予定はございませんのでご了承ください。(2022年8月公式連絡)
⑤事務手数料
550円(固定)
⑥送料&保険料
申込するカード枚数と申告価格の合計金額で以下の表のように変わります。
1~20枚 | 21枚以上 | |
~30万円 | 2,750円 | 4,950円 |
30~500万 | 4,950円 | 7,150円 |
500~1000万 | 10,450円 | 12,650円 |
1000~1500万 | 15,950円 | 18,150円 |
1500万~ | 21,450円 | 23,650円 |
実際にかかった費用
レギュラー(5万以下)2枚申請した時
①スリーブ代:1,480円 ※50枚入り
②梱包等で利用する備品代:110円
③申請時の送料:630円
④PSA鑑定料金:6,600円
⑤事務手数料:550円
⑥送料&保険料:2,750円合計:12,120円
1枚あたり 6,060円
専用スリーブのカードセイバー1は2枚しか利用していないですが50枚入りの価格を全て入れています。透明スリーブは持っていたので計上していません(恐らくPSA鑑定を出す多くの方が持っていると思われます)。
また梱包に利用する段ボールやテープ、輪ゴムや梱包材等はスーパー等でタダでもらえたり、家にあるもので何とかなったので、実際にこのために100円ショップで購入したラベルシールだけ計算しています。
基本的にPSA鑑定は送料や手数料があるため、たくさんの枚数を1度に出せば、1枚の鑑定にかかる費用の割合は下がります。
なので、1枚、2枚だけを鑑定に出すと1枚当たりの単価は高くなってしまいます。
ちなみに上記条件と同じ場合、
鑑定に出すカード枚数 | 合計費用/1枚あたり |
レギュラー1枚 | 8,820円 |
レギュラー2枚 | 6,060円 |
レギュラー3枚 | 5,140円 |
このような感じになります。
鑑定が完了したカード
申込み締切日から納品までの期間は約6ヶ月ほどかかります。
また、申し込み件数が多い場合などはもう少し長くなる事もありますので、気長に待ちましょう。
鑑定が終了して返送されたカードは、PSAの特殊ホルダーに入って返ってきます。
このPSA特殊ホルダーに収められた全てのカードは、キズや汚れ、湿気による劣化等のダメージから守られるだけでなく、PSAのグレード及び鑑定に対する保証制度の対象となっており、グレードや鑑定に誤りがあった場合など、保証制度の適用基準に該当する際は当該カードの買い戻し又は差額の返金に応じてもらえます。
また、超音波溶接により不正開封を防止しているため、偽造などは不可能です。
分からない事がある場合
何か分からない事がある場合は、PSA Japanに問い合わせができます。
窓口・電話・メールでの受付をしており、私の経験上、メールの返信など対応は早いです。
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