【出来事/経緯】新型コロナウイルスの歴史『COVID-19』情報まとめ

新型コロナウイルスとは?

新型コロナウイルスは、以前流行したSARS(サーズ)やMERS(マーズ)と同じコロナウイルスの仲間

正式名称は「COVID-19」

感染すると、肺炎等を引き起こし、発熱や咳といった症状がでる。また、食べ物の味・においがしなくなる等、嗅覚への影響がある場合や、感染しても全く症状が発生しないケースも存在する事が後に判明した。

コロナウイルス自体は、既に6種類確認されているが、中国で見つかったコロナウイルスはこの6種類に当てはまらないものであった事から、新型コロナウイルスと呼ばれている。

当初は否定されていたが、中国で人から人への感染が認められている(2020年2月5日)。

感染の程度は明らかになっておらず、当初は日本国内では流行が認められている状況ではなかったが、2020年2月下旬から感染者が増え、日本でも政府が各種イベントの自粛要請等対応を行った⇒詳細後述

また、潜伏期間が最大2週間あるため、検査しても見つからない可能性がある。

3月4日、香港にてペットの犬に感染が確認された。同ウイルスはヒトから動物に伝染したとみられるとの結論に達している。

3月12日、感染力が非常に強く、世界中で感染が広がり、WHOが新型コロナはパンデミック(広範囲に及ぶ流行病)にあたる」と表明した。WHOがパンデミックを表明するのは09年の新型インフルエンザ以来となる。

名前の由来…「COVID」は英語の「コロナウイルス」と「病気」を略したもので、「19」は最初の感染が確認された2019年を意味している。

死亡率

2020年2月5日の時点で中国国内では感染者が2万人を超え、うち425人が死亡している。

死亡率で言うと、2%程

1月29日時点での死亡率も2%程であったため、死亡率は経過により変わっていない。

2020年7月以降の第2波時には、全ての年齢層で死亡率が下がった。(49歳以下の場合は入院時に重症状態でも死亡率0.0%)

2002~03年に中国から海外に流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)の死亡率は10%だったため、死亡率は低い水準にあるが、SARSの中国での感染者は5327人とされていたため、感染者数はSARSを大きく上回っている

SARSは日本国内での感染者は確認されなかったが、コロナウイルスはすでに武漢(中国)への渡航歴がない日本国内の人に感染が確認されている。

また、死亡に至る方の多くは高齢者や元々持病を持っていた方がほとんどで、感染しても一般的には回復するため、SARSに比べると驚異のレベルが高いウイルスではないが、ウイルスが長生きで感染力がとても強いため、世界的に蔓延する事になった。

新型コロナウイルス感染時の容体悪化や死亡などした時も、感染拡大を防ぐため、遺族は患者に合う事が出来ないという悲しい出来事も発生した。

日本での広がり

日本では2020年2月下旬ころから大きな広がりを見せ、以下の事象が発生。

・政府が2週間の自粛要請

・各種イベントが中止・延期

・プロ野球オープン戦全試合が無観客試合

・一部学校が休校

・一部企業が在宅勤務

・院内の感染が発生し症状が軽い場合は自宅療養を求める基本方針を決定

マスクアルコール消毒液の品切れ続く

・センバツ高校野球が開催予定からは初の中止に

・東京オリンピック2020の延期が決定

・各地で学校の卒業式が中止に

・都内で国内最多の感染増。外出自粛要請がされスーパーの食品が品薄

志村けんさんが新型コロナウイルスにより死去

・政府が1世帯に2枚の布マスク配布を決定⇒配布開始直後に不良品多数で回収することに

・4月7日 安倍首相が『緊急事態宣言』を発表(5月6日まで。対象地域は東京、埼玉、千葉、神奈川、大阪、兵庫、福岡)⇒発令後の街並み・出来事まとめ
4月16日に対象地域は全国に拡大、後に期限を5月31日までに延長。
5月14日に39の県で緊急事態宣言を解除。
5月25日に全都道府県にて緊急事態宣言を解除。

特別定額給付金の支給が決定(5月より順次、住民基本台帳に記録されている者に1人10万円支給)

・給付金支給に便乗した詐欺や、休業中の店舗への空き巣など、火事場泥棒が横行し問題となる

・全国高校総体(インターハイ)が史上初の中止に

・自粛要請中に営業しているお店や、県外ナンバーの車に嫌がらせをする人が現れ『自粛警察』と呼ばれた。後にマスクをしてないだけで文句を言ってきたり、警察に通報する等の『マスク警察』も現れた。

・5月5日、吉村洋文大阪府知事が全国で初めて緊急事態宣言・自粛要請の解除基準となる『大阪モデル』を発表し、解除に必要な具体的な数値を示した。

・東証一部上場の『レナウン』が経営破綻。

・夏の甲子園の中止が決定。戦後初めて。

・7月9日、東京都内で緊急事態解除後、1日あたり過去最多となる224人の感染者数となり再拡大(第2波)の懸念が広がる。

・7月29日、感染者が全国で広がり、初めて1日の感染者数が1000人を超える。

・7月末より、コロナの影響で経営が悪化した事業の需要喚起策として『Go To キャンペーン』が順次実施された。

・11月11日、全国での感染者数が過去最多の1634人となり、第3波として警戒された。

・感染の再拡大により、成人式を中止にする地域も。

・12月12日、全国で感染拡大が続き、1日の感染者数が初めて3千人台を記録。

・12月14日、感染拡大の影響でGoToトラベルを全国一斉に停止する事が発表された。

・12月25日、イギリスから帰国した5人から変異した新型コロナウイルスへの感染が国内で初めて確認された。

~2021年~

・1月7日、全国で感染が拡大、東京・神奈川・埼玉・千葉で2度目の緊急事態宣言が発令された。

・2月13日、米・ファイザー社のコロナワクチンが特例承認された。

・4月8日発表、全国のコロナ関連での解雇が10万人超に。

・4月5日、全国で初めて、宮城県、大阪府、兵庫県の3県にまん延防止等重点措置が適用された。

・4月23日、まん延防止等重点措置では感染拡大が抑えきれず、3度目の緊急事態宣言が、東京、大阪、京都、兵庫の4都府県に発令された。期間は4月25日から5月11日までの17日間。

・5月18日、2020年度のGDPが-4.6%となり、リーマンショック(-3.6%)を超える最大の下落となった。

・新型コロナウイルスの感染の再拡大が続く東京都に対し、7月12日から8月22日まで、4回目となる緊急事態宣言が発令、沖縄県に出されている緊急事態宣言も8月22日まで延長することが決定した。

・7月23日、感染拡大が続く東京都にて、東京オリンピックの開会式が無観客で行われた。

・7月28日、全国で感染が拡大、特に東京都では感染者数が初の3000人超となった。

世界での広がり

感染の中心地がアジアからヨーロッパへ。

最も感染拡大が深刻なイタリアでは、3月12日の時点で死者が1000人を超え、その後わずか4日間で死者が2000人を超えた。

この異常事態にEUは第三国からの入域を30日間制限するという、異例の厳しい措置を表明した。

また、3月26日にアメリカでは、感染者数が8万3500人を超え、これまで最多だった中国の感染者数を抜き、世界最多となった。

イギリスのジョンソン首相が感染。症状が悪化し集中治療室(ICU)に入ったが、無事に回復した。

2020年4月20日、NY原油先物5月限(WTI)が史上初めてマイナス価格で取引を終了した。世界的に外出自粛される中、原油が使われなくなった事で、貯蔵タンクがいっぱいになってしまい「お金を払ってでも引き取ってほしい」という異常な状態となった。

アメリカは新型コロナウイルスの世界的流行が、中国とWHOの対応の遅さに原因があったとし、WHOへの資金拠出を停止、米中の対立が激化した。

2020年10月、ヨーロッパ各国で感染者が急増。コロナ再拡大により、再度国民の行動制限等がヨーロッパ各国で設けられた。

2020年12月、イギリスで新型コロナウイルスの新たな変異種が発見され、変異種の感染拡大が始まった。

マスク品薄

予防のため、マスクの需要が急激に高まり、マスクが品薄状態となった。品薄の状況からマスク転売が問題となり、政府がマスク転売を禁止した。

当時の状況は以下の記事からどうぞ。

【マスク転売規制】面白コメントや超高額入札まとめ
新型コロナウイルスの流行により、マスクの需要が高まった事で、マスク買い占めによる転売が問題となりました。 買い占めによりマスクが品薄となった事で、日本政府が「マスクの転売を原則禁止する」と発表し、フリマアプリではマスクの出品が相次いで削除・...

マスク不足の状態が続いたため、2020年4月1日に日本政府が、1住所に2枚の布マスクの配布を決定した。

布マスク配布が発表された時に、日本以外で感染拡大がみられる国では給与補償や現金配布が行われていたため、日本政府の対応が他国に比べて明らかに劣る事から、ネット上では、安倍首相のアベノミクスをもじって、“アベノマスク”と揶揄された。

予防・対策

新型のウイルスのため、まだ治療薬は存在しない。

感染してしまうと、風邪やインフルエンザと同じでこれと言った明確な対策はなく、安静にしたうえで体力の回復を待ち、熱やせきなどの症状を和らげていく「対症療法」が中心となる。

よって、感染しないための予防が必要であり、以下に現時点でできる予防法をまとめた。

・外出時のマスク ★効果薄 ⇒効果あり

・手洗い、うがい、お風呂 ★効果高

・アルコール消毒 ★効果高

・狭い空間に多くの人が集まる場所へ行かない

風邪やインフルエンザと同じ。

感染拡大初期に重要視されているマスクだが、そもそも感染の予防になるかの医学的根拠はないため、他の対策に比べ効果は薄い…と思われていたが、感染対策にかなりの効果がある事が実際の数字により証明され、各国でマスクをつける事が推奨された⇒マスクの再利用方法

マスクをすることで、手で口の周りを触らなくなる(ウイルスが口の周りにつかなくなる)という効果あり。また、他者へ自分が持っているウイルスをうつさないという面での効果が大きかったと考えられている。

予防で最も重要なのは、うがいや、手や体をしっかりと洗う事。清潔にする事は大きな予防効果が期待できる。アルコール消毒も同様に大きな効果が出ている。

また、ウイルスの情報がハッキリと解明されていないため、不安になる人が多く、その人をあおるようなデマ情報がSNS等で流れている。特定の食べ物が危ないとか、これを食べると感染しにくい等の情報は全て嘘なので注意が必要。

人が多く、密閉された空間は『クラスター感染』の可能性が高いため避ける必要がある。

3密

3密とは、政府が国民に感染予防のために、避けるようお願いした3つのケースの事。

読みは”さんみつ”。

~3密~
・密閉 …密閉された空間
・密集 …人が密集した場所
・密接 …密接した近距離での会話

この三つの密について、どれか一つでも合致する場所では、クラスター感染が発生しやすい傾向を明らかにし、このような場所や状況を避けるように各所でお願いが続いた。

Go To キャンペーン

新型コロナウイルス感染症の流行収束後の一定期間限定で、官民一体型の地域活性化を目的としたキャンペーン。

第1弾として2020年7月22日より『Go To トラベル』が実施された。

旅行代金の半額(1人1泊当たり最大20,000円)が国から補助が行われるという内容となっている。

7月22日から実施予定となっていたが、7月9日から東京都をはじめ感染者数が全国の都市で増加し、当キャンペーンにより県をまたいだ移動が行われる事で、全国に感染が拡大しないか懸念された。

また、開始直前に1日の感染者数が過去最高を記録した東京都がキャンペーンの対象から除外されたり、高齢者の旅行や団体の旅行が対象外にされたり、すでに予約済のキャンセル料はどうするのか等、かなりの混乱を招いた。

その後、外食店の利用を推進する『Go To イート』、文化芸術やスポーツに関するイベントの需要喚起を目的とした『Go To イベント』等のキャンペーンが実施された。

用語解説

クラスター感染とは?

密閉された空間での集団感染の事。患者集団(クラスター)が次の集団(クラスター)を生むことが、感染の急速な拡大を招くと考えられている。

日本では大阪のライブハウスでのクラスター感染が、多くの感染者を発生させたことから問題視された。

3月3日時点で、260人の感染者のうち、約30%がこのクラスター感染で感染したものと思われる。

ウイルスが流行した場合は、このような多くの人が集まる、密閉された空間に行かない事が、感染予防のひとつとなる。

オーバーシュートとは?

「度を越す」「行き過ぎる」という意味の英語表現。

新型コロナウイルスの感染拡大を念頭に置いた「感染者(患者)の爆発的増加」という意味で用いられている。

日本語で表すと『爆発的患者急増』

メディアや政治家が、関連用語を横文字ばかりで表現して分かりづらいと言われたワードの中の代表的なものとしても有名。

ロックダウンとは?

対象とするエリアの人の移動を制限したり企業活動を禁じることを指す。

ある程度広域な意味で利用されるため、細かな定義はあいまい。

英語の「lockdown」からきている言葉。

日本語で表すと『都市封鎖』

ソーシャル・ディスタンシングとは?

感染症の拡大を防ぐために、人混みを避けたり自宅にとどまったりして、人との距離をとることを指す言葉

日本語で表すと『社会的距離』

感染が広がる都市では、お店の中での席や、待機列の前後の距離、TV番組の出演者間の距離もとられていた。

『ソーシャルディスタンス』という言葉も使われており、厳密に言うと少し違う意味だが、どちらも「人との距離をとる」という、ほぼほぼ同じ意味で利用されていた。

まん延防止等重点措置とは?

地域の感染状況に応じて、期間・区域、業態を絞った措置を機動的に実施できる仕組み。

地域で感染を抑え込み、全国的かつ急速なまん延を防ぐことを目的としている。

当初は”まん防”と略されていたが、政治家をはじめ、その略し方を嫌う人がおり、メディア等でも略さず表記・発言するというどうでもいい点が注目された。

コメント

  1. […] 2020年2月27日(木) 開場18:00/開演19:00 @東京都・Zepp Tokyo ⇒コロナウイルスにより延期 2020年3月20日(祝金) 開場17:15/開演18:00 […]

  2. […] 日本でも猛威を振るっている新型コロナウイルス。 […]

  3. […] 以下公演はコロナウイルスの影響で中止 […]

  4. […] 以下4公演はコロナウイルスの影響で延期に。 […]

  5. […] コロナウイルスの影響でひなまつり御朱印の頒布は中止。 […]

  6. […] ⇒コロナウイルスの影響で延期または中止 […]

  7. […] ⇒コロナウイルスの影響で配布延期。 […]

  8. […] 新型コロナウイルスの流行により、マスクの需要が高まった事で、マスク買い占めによる転売が問題となりました。 […]

  9. […] 3月6日(金)、3月8日(日)公演は、新型コロナウイルスの影響で中止。 […]

  10. […] 【開催日時】 ⇒新型コロナウイルスの影響で延期(開催日未定) […]

  11. […] 2020年3月7日(土) 開場 16:30 / 開演 18:00 ⇒新型コロナウイルスの影響で中止 […]

  12. […] ⇒コロナウイルスの影響で以下に延期 […]

  13. […] ▼コロナウイルスの影響で延期▼ […]

  14. […] ●中部会場:2020年3月29日(日)@ポートメッセなごや ●関東会場:2020年4月11日(土)@幕張メッセ ●関東会場:2020年4月25日(土)@パシフィコ横浜 ⇒コロナウイルスの影響で延期に […]

  15. […] 2020年3月25日、都内で新型コロナウイルスの感染者が急増している状況について、小池都知事は「感染爆発の重大局面だ」と述べ、今後、爆発的な感染につながるおそれがあるという強い危機感を表明し、今週末の不要不急の外出を控えることや夜間の外出を控えることなどを強く呼びかけました。 […]

  16. […] 新型コロナウイルスの影響で、小池百合子東京都知事より、週末の外出自粛要請がありました。 […]

  17. […] 赤字:新型コロナウイルスの影響により中止 […]

  18. […] コロナウイルスの影響で3月の御朱印の頒布は中止。4月も中止になる可能性あり。詳細は以下公式サイトにて発表される。 […]

  19. […] どうやら新型コロナウイルスの影響が、アドセンスの振込フローにも影響していたらしく、振込が遅れているという状況になっていたようです。同様の事象が他方でも多発していました。 […]

  20. […] テレビ等で多数のレギュラー番組をかかえ、映画の初主演が決まっていたところ、新型コロナウイルスに感染し、3月29日午後11時10分、東京都新宿区内の病院で亡くなった。70歳没。 […]

  21. […] 映画の初主演が決まっていたところ、2020年に世界で大流行した新型コロナウイルスに感染し、3月29日午後11時10分、東京都新宿区内の病院で亡くなった。70歳没。 […]

  22. […] 以下、コロナウイルスの影響で延期 […]

  23. […] 新型コロナで各所にダメージが。 […]

  24. […] 新型コロナウイルスの対策で、政府が配布する布マスクを洗う際にもご参考にしてください。 […]

  25. […] 新型コロナウイルスの影響で以下公演は中止 […]

  26. […] 新型コロナウイルスの世界的な蔓延により、日本でも2020年4月7日に1か月間の緊急事態宣言が発令されました。 […]

  27. […] 欅坂46としてのラストライブ。 新型コロナの影響で無観客での開催。 […]

  28. […] 【頒布期間】 終了期間未定(コロナウイルスの影響で頒布期間延長) […]

  29. […] 2021年8月16日 同年5月に新型コロナウイルスに感染してから体調不良で活動を休止していたが、回復により活動再開する事が公式サイトで発表された。 […]

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